「ライカMサービスパック」を試してみた

現在、デジタルはライカM10-R ブラックを使用しているのですが、購入後の比較的早い段階でセンサーゴミが気になっていました。自分はDNGでしか撮影しませんし、多少のゴミ写りは処理できるだろうということでしばらく放っておきました(育児で自由に外出できなくなったのもありますが)。そのうち銀座に持ち込んで対応してもらおうと思っていた矢先、無料でのセンサークリーニングが終了して有償になってしまいました。

まぁ2、3千円くらいなら仕方ないか、と思っていましたが、その値段「12,100円〜」とさすがな金額。なめていました。なかなか庶民にはさっと出しづらい金額です。そうこうしているうちにメンテに出すのも面倒になり、自分でブロワで吹いてお茶を濁すなど対応していましたが、ここにきてなんとか対処せねばというところまできました。センサー中央部に少し大きめのゴミがあり、かろうじて目視でもわかるレベルなのですが、これがぜんぜん取れない。また今度親類の子を撮影する用事もできてしまい、思い切ってメンテナンスに出すことにしました。

そこで「ライカMサービスパック」のベーシックコースを体験しましたのでメモさせていただきます。これ有償、しかも万単位の金額ですからいろいろ情報を得たいと思ったのですが、どこにも体験談がないんですよね。ちょっと状況を書かせていただきます。

ライカの有償メンテナンスサービス

有償になる前は、センサークリーニングは無料で店頭に持ち込めば即日対応だったのですが、21年9月からは有償になってしまいました。ただし単純にセンサークリーニングというよりは、その他の点検もワンセットで、というサービスに変更されたという感じ。

ライカのカスタマーケアサービスは現在以下の2種類のコースに分かれています。

・ベーシックコース(12,100円)
・プレミアムコース(17,600円)

サービスの違いは、細かいことを省いていえば、距離計調整が含まれているかどうか。ベーシックコースは点検とセンサー清掃がメインで、その点検で調整が必要と判断され、実際に調整するとなると追加費用が必要になります。

一方のプレミアムコースは、各種点検とセンサー清掃、外観の清掃はほぼベーシックプランと同じですが、距離計点検と調整が必要だった場合の調整費用が含まれているようです。ちょっと値がはりますがこれはこれでありがたいです。元々距離計調整は3千円くらいかかっていたはずなので、なるほどというプライシング。

自分の経験から、通常使用で距離計が狂うこともそれほど多くないため、一旦はセンサー清掃をメインとしたベーシックコースでいいかなと考えました。まぁお金がないっす。

【追記】
ちなみに有償になりましたが、センサークリーニングについては1回プランに契約すれば1年間の間に3回まで無償で受けられます。今回はその1回目、ということなので、来年の夏過ぎまでにあと2回、センサークリーニングできることになります。まぁあとの2回は来年の春先と夏前と、という感じでしょうか?過酷な状況での使用がなければ年3回程度でよいと、個人的にも思います。

サービスについての詳細は以下の2つの記事に詳しく書かれています。

ライカカメラジャパン、動作点検と年3回のセンサー清掃を受けられる「ライカMサービスパック」9月1日スタート

「ライカMサービスパック」提供開始のお知らせ

申し込みについて

今回は店舗持ち込みではなく、配送での対応としました。流れとしては、HPから修理申し込み書をダウンロードし、必要事項を記載して、配送用のダンボールに指定のカスタマーケア事務所宛に送付することで申し込めます。ちょっと修理申し込みのPDFへのリンクがちょっと分かりづらいと感じました。

その修理申し込み書(PDF)には特にベーシックやプレミアといったプラン記載がないのでここが分かりづらいです。修理事項の記入部分に、センサー清掃をベーシックプランで行いたい、と記載すれば向こうからの折返しの連絡で申し込みができたことが確認できます。

申し込み書にはメアドを書く欄があり、メアドがある場合は荷物が到着後にメールで連絡がきます。おそらくメアドがなければ電話で連絡がくるものと思われます。特にベーシックコースなどに触れられていない場合は、そのやり取りで申し込みの意思を示せば問題ないと思われます。

まずはメールで製品の到着と点検結果がメールで送付されます。その際に、追加で修理が必要な場合は見積もりに反映されているので対応するかしないか判断するという感じです。一番怖いですね。自分は特に修理箇所はなしで、安心しました。

その後、返信で作業を継続してもらうようにコメントを書いて送付します。すると作業を継続する旨返信があり、数日程度待つことになります。おそらく作業期間は返却タイミングも含めて1週間程度で済むと思います(センサー清掃のみであれば)。

作業完了〜返却まで

作業が完了すると、完了通知メールが届きます。そこに実際の支払い見積もりが添付されています。(ちなみに製品送付後の段階で、追加修理箇所がなければ基本的にはベーシックプラン代のみです)

話が前後しますが、荷物の配送は、送付時も返却時も送料を自己負担する必要があります。送付時はコンビニなどから先払いで送付、ここは普通に荷物の出荷と同じです。

一方でライカからの返却時は、作業完了後に届く作業完了メールに見積書も添付されるのですが、そこに銀行振込、クレジット、代引きなどの支払い手順があわせて提示されています。ここに返却時の送料も記載されており、合わせた金額が見積もり総額となっています。これに対して支払いを行い、ライカ側が確認できると配送完了というメールがくるという感じです。あとは自宅への配送を待つのみ。今回かかった費用としては私のベーシックプランの場合、12,100円+送料となり、約1.3万ほどの金額になりました。

ライカのサポートについてはいろいろ世間で言われるところではありますが、今回の対応ではメールでのやり取りも丁寧で大変ありがたいと思っています。今回何度かメールでのやり取りをした中で、修理対応と返却のタイミングを聞いた内容がありました。十分間に合うことは承知していましたが、念のため◯日に使用する予定があり、1週間程度で返却できるか、と問うたのですが、ご要望に沿えるように対応します、ということで丁寧にご連絡いただき、安心しました。まぁ流れ作業でしょうから、それで急いで対処するといったものではないですが、顧客対応としては申し分ないかと。(偉そうにいってしまっていますが、自分も仕事で顧客対応をする身ですので対応の様子に共感するという感じです)。

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Leica M4(ライカM4) ブラッククロームについて

「これが最後、これが最後」というセリフが歴史上、最後になったためしがないわけですが、おそらく状況的には自分にとってこれが最後のM型ライカになるだろうなという予感はしています。

「Leica M4 (ライカM4)ブラッククローム」を入手しました。

Leica M4 Blackchrome + Elmar 35mm f3.5

またまたぁ〜・・といつもなら言えるところではありますが、フィルムを取り巻く環境が日増しに悪くなっていく現状を見ると、これ以上、先が見えないツールを使い続けることにためらいを覚えます。そろそろ本気で撤退を考える時期に来ているのかもしれない。

多くのフィルムユーザーも、おそらくそろそろ潮時って人と、意地で使い続けるという人と分かれるのではないかと思います。おそらく自分はなんとなく使い続けて、撤退の時期を逃すに一票。

フィルムの終焉

自分が本気で危機感を持ったのは、供給不足が現像薬品などに及んだタイミングでした。フィルムの値段が上がるのはいろいろな理由からわかるし、とはいってもまだまだ使う人は使うでしょう。それにモノクロの長巻きとかであればまだフィルム1本の単価も1000円以下で使える。

しかし、ここにきてフィルム自体の値上がりだけでなく、現像液の値上げや、そもそも現像関連の薬品が販売店から在庫切れしてしまう状況において、あぁもうこれは終わりかなと・・・。個人的にカラーの自家現像にも注力していたので、ヨドバシからエクタカラーの漂白定着液が販売終了になっているのを見たときには、もう終わりだなと思いました。

果たしてこのさき、この趣味はいつまで続くのだろうか。逆にいつまでフィルムが高騰し、それを買い続けなければならないのだろうか。比較的、専門店が存在する都心ですら、手に入りづらいものが増えていき、そんな状況の中で、なんとかフィルムや薬品を手に入れて続ける・・・自分はどこまで行けるかなと。今年、引き伸ばし機まで導入して、暗室用品もかなり揃えたんですけどね・・・。(暗室については後日どこかで)

フィルムライカの最後

そう考えると、現行機種であるMPは自分が持つには高スペック、高額すぎる・・。現在新品価格が70万、中古価格も50万を下回ることが稀になってしまったこの機体で、フィルムの終焉を迎えるのはちょっと厳しいのかなと思いました。これが10〜20万くらいで入手できる、ちょっとボロい、だけどまだまだ機能は調子いい、という感じのM3とか、M4とか、はたまたM6あたりであれば諦めもつくけど、という感じ。

そう考えたとき、自分はフィルムの最後をどの機体で迎えるのかと考えて、やっぱり一番シンプルかつ美しく、ストレスの少ないライカM4しかないだろうなと。4度のM4回帰を考え始めました。

しかし、ここで1つ問題が、MP導入時に家族にも大々的に黒にしたぞ!値段はそんなでもないぞ!(嘘)と喧伝して、使用時におけるストレス軽減や相手の疑念を起こさせないといった対処法をとったため、ブラックボディがシルバーボディになってしまうとすぐにバレて「また新しいの買って・・」という痛くもない腹を探られることになる(ほんとはめちゃくちゃ痛いけどw)。

自分はその価格差を知っているのでなんてことはなくとも、値段を知らない人からすると、また新しいのを買って・・またいくら使ったんだ・・ということになる。そこでブラックペイントとはいわずとも(ペイントものはもうすでに博物館級の代物、値段になっているわけで)少なくともブラッククロームを選択せざるを得ない。だけどここでM4-2とかM4-Pとか行かないところが、自分のこれまでの経験がもたらした意地とでもいいましょうか・・・シルバーのM4を3台も乗り換えてきて、全て118万台を選択していたこだわりもあるわけです。

そこで物色している最中に見つけたのが今回のM4ブラッククローム。こちらも最近値上がりが著しく、シンプルなM4でありつつブラック、という点で人気の仕様です。店舗によっては40〜50万程度もしますが、自分のものは使用感が強く、スレや傷も多めの並品であったためそこまで高くない。それにファインダー、シャッター関連には事前に業者のメンテが入っているとのことで、かなりお買い得な状態となっていました。普段なら、そこですぐポチってしまうのですが、流石に今回は迷いに迷って実機を見に行くことにしました。

期待はせずに店舗に見に行ったものの、実際の機体は使い込まれた貫禄も十分あり、それにスレや傷も悪くない見栄え。機能に影響しそうな変な凹みや痛みはなさそうでした。これまであまりブラッククロームをきちんと見たことないのですが、とてもかっこいい。なるほど人気もうなずける。そして清掃済みのファインダーも非常に綺麗な状態で自分がいままで使ってきたM4と遜色ない。そしてなにより、シャッターフィール。シャッター調整がなされているとのことでしたが、巻き上げのスムーズさ、シャッター音の「こなれた音」は現行のMP以上でした。するっと巻き上がってカチャ、といい、これが心地よい。そしてシャッターボタンを押下することで、チャッと静かでありながら小気味良い音。あれ?これは思ってたより状態いいなと・・。そこからしばらく考えて購入を決意しました。

すぐにテープを貼ってしまう
バックパネル、なかなかの貫禄。でも嫌な傷はない。
底蓋も結構きれいな状態

ちなみに今回、個人的にこのライカM4ブラッククロームで一番気に入っているのはシャッターフィールなのですが、恒例の?シャッター音を収録しましたので以下に掲載します。正直、ライカMPよりこなれてていいのよね・・。巻き上げがすごい軽いので人によって好みはあるかもですが、巻き上げ、シャッター音ともにかなり好き。

おそらくこれが最後のライカに・・・

今回のライカM4、ブラッククロームであるがゆえに家族にはバレておらず心配なさそうです。でも今後、フィルムを取り巻く環境がここまで悪化し、今後も再度環境が改善する見込みがないのであれば、フィルム写真をどこまで続けられるのか、かなり難しい選択をしていかなければなりません。そんな状況下で、更にフィルム機を買い増したり、または別のライカに置き換える、というのはなかなか現実味が薄い話だと思います。もちろんお金が続かないというのもあるけど、短期間しか楽しめないことがわかっている遊興にどこまで大枚はたけるのか。ただでさえ、以前から家族をだましだまし高い機材を買っては手放しを繰り返してきて、そろそろ潮時なんじゃないの、と自分の中でもいろいろ考えることはあります。もしかしたら、機材をとっかえひっかえするのはそろそろ辞めて、写真自体と向き合う時期なのかなと考えました。おそらく自分にとってこれが最後のフィルムライカになるのではないかと予感しています。

自分の写真と向き合う

そう考えた理由にはもう1つあって、最近暗室でのプリントを本格的にはじめたことによる影響です。これも印画紙や薬品が必要なプロセスなので、フィルム同様に先細りが予想される活動なのですが、以前から気になっており、やっと開始したという感じです。そもそも始めるのが遅いし、どこまで続けられるかわかりません。ただいろんな分不相応な機材を使ってきて、そろそろ自分にはこれで十分、というのが見えてきたところで、機材遊びではなく自分の撮影結果、目線などと向き合ってみたくなりました。自分で撮影したフィルムから印画紙に像を映し出す、そしてそれをうまくコントロールすること、このあたりのプロセスに注力して、撮影結果と向き合う、このあとの人生はそこが軸になるのではと考えました。

正直、ここにもかなり大枚はたいて機材を揃えたこともあり、もし急に印画紙や薬品の供給が止まると、暗室用品はなかなかリセールが難しいアイテムということもあって、結構しんどい状態にはなります(暗室関連は支払いは残ってないのでそこは安心な一方でそのまま飾りになる、という悲しさがあります)。

ただ、もともと一人で作業に没頭するのが好きなタイプでしたので、しばらくは印画紙へのプリントで、自分の作品と呼べるような写真との向き合い方をしていきたいなと考えています(個人的には自分の写真を作品と呼ぶのすごい抵抗ある、だって恥ずかしいじゃない?w)。
ちなみに引き伸ばし(プリント)に自分が使っているのはこれまたライカ、というかライツ時代のValoy IIという35mmフィルム向けの引き伸ばし機で、これまた造形が美しい機材です。非常に状態のよいものを入手したこともあり、かなり気に入って使っていますが、その他にもいろいろな暗室機材を入手しました。暗室機材については別途記事を書こうとして、実は何度か中断しているのですが、いつかここでまとめられたらと考えています。機材自体もそうですし、プリントのプロセスや必要な薬品など、いろいろご紹介したいことはあります。

で!ちょうど本日7/6(水)から都内某所で私が上記の暗室機材でプリントした写真を展示させていただいています。正直、はじめて展示なるものを行ったので、主催の方にはかなり質問などさせていただきお手数をかけましたが、なんとかここまでこぎつけました。関係者の方、ありがとうございました。なんだか緊張しますが、はじめてということで、粗はお許しいただきたい。

<エルマー35展>
2022/7/6水〜2022/7/17日
ギャラリー&カフェ、バー PAPER POOL 祐天寺
水木金18〜22時、土12〜22時、日12〜17時の営業

ご予約はSNSやメールにてお願いいたします。
paperpool.info@gmail.com 
また、当日の営業時間内のご予約はお電話にてお願いいたします。
03-3713-2378

以下に、展示とは関係なく、M4bcで撮影した作例を掲載します。

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