エルマー以外で選ぶとしたらこれ、沈胴Summicron 50mm f2

ボディを買えば、レンズが増える、でおなじみですが、レンズが増えました。
「Summicron(ズミクロン)50mm f2 沈胴 L39スクリューマウント」を手に入れました。

沈ズミ、久々です。正直、何本目だよという感じですが。
実は1年ほど前に、その時点ではかなり久々に1本手に入れていたのですが、当時の状況からすぐ手放しておりました。実はあの「山崎磨き」のズミクロンでした。こちらの方が気になる方多いと思いますし、ネタとしては面白いと思いますが、それほど作例もなく放出したため言葉を持ちません。
この山崎レンズは今回のものと同様にL39マウントでアダプターを介してM型(しかも当時はブラックペイントのライカMP、ドイツOH品ですよw怖いわ・・)で使用、おそらくフィルムでは数枚撮影して、あとはデジタルで数枚撮影した記憶があるのですが、無理して手に入れためすぐ放出するはめになりました。かなりもったいない。(しかも酔狂で純正のフードまで手に入れたのにすぐに放出、ほんともったいない)。

さて今回の沈ズミですが、結果からいうと当たりです。レンズ面の傷が最小限な状態でして、自分としてもここまできれいな状態のははじめてかもしれない。外観もきれい、ガタほぼなく使用時に気になるような感じはなし(伸ばした胴鏡部にはない)。くもりもなんとなくシビアにみれば多少あると思われるが写りに影響ないと思われる、絞り羽はかなりきれいな状態、という状態のものでした。

絞り羽もきれいです

こちら数年前ではあるものの「H田カメララボ」でのメンテ品とのことでした。コレクター所蔵品とのことで購入後使っていないとのこと(一応OH時のシリアル付き明細と点検のエビデンス写真付き)。入手時に思ったのは、現在入手できるものの中では、値段と状態のバランスがよいのではないかなということでした。特に入手したいと思っていないときから、たまにサイトをみて適度なものがないか探してはいたのですが、もうよい玉はでつくした感じでしょうか。店舗でも曇りや傷のあるものが多い気がします。

そして前回記事でライカDIIIブラックを入手したと書きましたが、そのマッチングたるや、サイズ感、見た目のバランスが非常にかっこいい。バルナックは軽く取り回ししやすいですが、レンズのサイズ、重さも含めてバランスがいい。そう、こういう軽快さがほしかったのです。正直欠点がない。バルナックといえばフィルム装填がしづらい部分がありますが、それも慣れたら苦ではないし、もうこれでいいじゃんとなります。さんざんM型使ってきて一周まわってしまった感があります。

返品になったDIIIと合わせたときの沈ズミ

昨今フィルム使いには厳しい時代がやってきました。短期間でここまで環境が変わると思っていなかったのですが、一度その魅力に取り憑かれると抜け出せない。高額のデジタル機を使っていても、なんとなく自分の中でのメインはフィルム、という感覚が抜けない。そういう意味でバルナックとオールドレンズで、ゆるくフィルムを続けていくというのは自分にとっては最適だなと感じます。このブログの最初機にも記載しましたが、自分がはじめて手に入れたライカもバルナックIIIfでした。あの経験が今につながっており、ここに戻ってきた感じがします。

今回記事内容が散らかってしまうのですが、自分の沈ズミ歴に少し触れておきます。以前書いた「ズミクロン遍歴」でも書いていますが、改めて。

最初に手に入れたのは、はじめてのライカ、バルナックIIIfを手放して、オールドレンズの母艦としてα7IIを使っていた頃になります。沈ズミが欲しくなったのですが、お金もなくオークションを物色して手に入れました。当時としても安めの4.5万ほど。外観こそきれいでしたが、後玉の隅がガリっと引っ掻いた傷がありました。素人が無理やりメンテ使用としてカニ爪で引っ掻いたもののようでした。レンズ自体はわりときれいな状態、ガタも最小限。少し不安でしたが、写りはかなりよかった。デジタル、開放でグルグルボケが出るのも楽しくオールドレンズの醍醐味に触れました。しかし影響がないといっても傷がきになりすぐに放出、また別の個体を入手しましたが、これが曇りのひどいものでガタつきもあり、ハズレを引いてしまいました。すぐに手放しましたがここでお金が尽きてしまい、しばらく別の方向へ。
その後、ライカM5〜M6あたりを使い始めたときに1本入手して使っていました。これは6万くらいだったと思いますが、状態もよく写りもよかったと記憶しています。当時撮影したものが残っていますが、渋谷〜神宮外苑あたりの風景でとてもいい雰囲気の写真が残っています。
このレンズをどのタイミングで手放したのか記憶がないのですが、おそらく他の何かを買おうとして手放してしまったような気がします。それからしばらくは現行レンズなどを大きく経由したためしばらく入手していません。その間に沈ズミの値段は3倍程度に上がってしまいました。おそらくもう手に入れることはないかな・・・。
と思っていたとき、先に記載した「山崎磨き」のレンズが気になります。界隈では賛否あるも、再生されたレンズでの作例もよいことから一部では人気のあるレンズです。これは山崎光学研究所にて再研磨することで傷の入ったレンズ面をきれいに再生したもの。オリジナルが珍重されるオールドレンズ界では一種のタブーでありつつ、レンズの能力をある程度再生できるとあって一部で人気の個体です。

この「山崎磨き」の沈ズミを当時12万円ほどで入手。まぁレンズ自体の相場が10万前後で、そこから磨きに3万ほどかかると考えると相場なり・・・ということだと思います。ただ所有は一瞬でした。当時はまだ現行レンズを数本もっており、オールドは結局遊びにしかならず、それに無理して入手していたので資金繰り悪化のためあえなく放出となりました。
何枚か試し撮りはしましたが、確かにレンズ面はきれいになっているため、いわゆる普通に写る沈ズミ、という感じでした。状態の悪いもの、惜しいものを再生する、という点では意味のあることだと思いますが、何か劇的な変化をもたらすものでもないなというのが感想です。逆に変化してしまうならば、それは沈ズミではないですし、山崎さんもオリジナルの良さを失わないギリギリを攻めていると思われます。でも、もう少し写真とっておけばよかったかな・・。

ライカM10-R+山崎沈ズミ

そして今回の沈ズミ。経年のためか少しの薄くもりはあるものの、そこまで影響はなさそうな個体で、レンズ面の傷もかなり少ない(ヘアライン傷、1、2箇所くらい?)。現在、撮影を進めていますが、いま数本とってみてフィルムの粒状感があるにしてもかなりシャープに撮れています。先日購入したORWO(オルヴォ)UN54というドイツ製の映画用フィルムでも撮りましたが、よい感じに撮れています。(手持ちのエルマー35と比べればさすがにズミクロンの方がシャープだなと感じました)。現状はモノクロオンリーですが、とてもよいコントラストが確認できています。オールド、フィルムでの写りとしてはこんなもんかなと思います。

今後は、以前から所有しているエルマー35mmとこの沈胴ズミクロン50mmでゆるやかなフィルムライフを楽しみたいと思います。(そろそろ、暗室プリントしないとなと思っていますし、ブログでもプリントに触れて置かなとと思っています。使えていないけどValoy IIはほんとかっこいいので紹介したい。あとはフィルムの話なども触れられればと。ネタはいっぱいあるんですけどね。)

Leica DIII (ブラック)

そして、途方に暮れた僕はここに辿り着いた。Leica DIII。

前回の記事で色々と手放したと記載したのですが、機材整理をした上で新しい35mmフィルムのメイン機材を入手しました。

「Leica DIII (ライカDIII)C型改」ブラックペイントを購入しました。

Leica DIII (ブラック)

で、ここからかなり長文でこのDIIIに関して記載しようとしていたのですが、こちらの機材は1週間で返品ということになってしまいました。

正直、外観の適度なスレ具合、シャッターの心地よさは最高だったのですが・・・フィルムを2、3本撮影し現像したところ、露光ムラがでてしまっていました。バルナックでは高速シャッター側で出やすいとは思うものの、整備済み(とはいえ撮影確認まではしてないと思いますが)で、内部はきれいだっただけに残念でして、瑕疵担保期間(1週間)内に店舗に持ち込み相談しました。当初は修理で対応しようかと思ったのですが、修理に数ヶ月程度かかるとのことで(3ヶ月くらい・・)現状その期間は待てず返品ということでご対応いただきました。購入時に他にも候補にしていたものはあったのと金額も大きくは変わらないため、他の在庫を購入するというお話にして、他の機材を物色、そして入手したのが以下になります。

「Leica DIII (ライカDIII)」ブラックペイントを購入しました。

Leica DIII

こちらはオリジナルのDIIIとなります。個人的に購入しておいてナンですが、最高に気に入っているというわけでもなく。というのも外観はかなりきれいで塗装のツヤもかなり残っており、金属部分のメッキもきれいな状態で、見た目はかなりよい状態と言えます。それに内部も直近でメンテ、ほぼOHされており、とりあえず動作なども問題なかろうと。しかし、シャッター音が結構大きく、金属的な音がしており、先の機体の方がその部分のフィーリングは良いと考えています。もう1点、シャッター感触のよい機体があったのですが、未整備品とのことで外観も少し汚れがある状態で、ただし動作は良い、というものもあったのですが、古いものであるため、保証あり、なおかつ外観のよいこちらにしました。今回はとにかく高速シャッターで露光ムラさえでなければOKという点が優先事項でした。(前の機体もシャッター幕、目視ではぜんぜんきれいだったんですけど・・残念です・・)

今回の機材、しばらく使用したらどっかのタイミングで調整にだそうとは思いますが、しばらくはこちらで対応しようかと思います。

さて、ライカDIIIについて。

こちらは以前からほしかった機材でして、過去に何度も物色していました。ただしM型サブとして探していましたが、今となってはM型も処分してしまい、今後はこちらのバルナックでゆるめにフィルムライフをしていこうと考えています。
自分にとっては最後のライカになるのかなと思います。従来のようにフィルムに投資できる状況でもないので、とにかくゆるく長く続けられればと・・・。

今回は実店舗で在庫をほぼすべて出してもらって外観、操作性など慎重に検討しました(その検討したものが露光ムラありだったので残念ですが、再購入したのは第2候補のものでした)。

最初はネットで物色したものの、古い機材でもありネットの写真、記載だけだと判断がつきませんでした。先日気になった1台を店舗で実際に見たのですが、どうもしっくり来ずお断りしました。それもあって慎重に検討。ライカDIIIは1930年代の機種であるため状態はマチマチ。今回は自分のメイン機としてのバルバックなので、ただ動く、だけのものは選びづらい。はじめて店員さんに「この棚のこっから〜ここまでの全部見たいです」と言いました。ある意味、気持ちがいいw。

複数台を1つずつ確認。外観の凹み、傷などからシャッター操作、内部の状態など。特にシャッターは高速500から中速まで切り、そこから低速も設定して確認しました。ボディキャップを外し、シャッター幕の動きも目視。これまでの経験からなんとなく速度が出ているかどうかは体感としてわかるので、速度変化がきちんとしていればOKとしました。
外観は問いませんが、あまりに打痕の多いものは避け、ある程度の外観と操作感などバランスをみて検討しました。外観と機能のバランスはやはり検討が難しいですね。

ここからは返品したDIIIとの内容になりますが、返品DIIIはシャッターの感触が異常によく、音も静かでした。最初、シャッタースピード出てるか?と思いよくみたのですが、きちんと動作している様子。シリアルが異様に若かったのですが、要はライカIのC型の改造品ということで、純正改造のC型改でした。よわい93才。やはりこのあたりにはロマンを感じるし、ライカの強みだなと思いました。

それで選択したものの、結果的には1週間たって返品となりました。正直、修理さえ1、2週間で戻ってくるのであれば、この機体を選んでいた・・。ほんと残念・・。修理は3ヶ月ほどかかると言われました。かなり立て込んでいるようで、店員さんに訪ねたところ、昨今のクラカメブームと、ベテランの職人が高齢で引退したり、退職したりで、人手不足になっているとのこと。ニッチな分野では仕方のないことではありつつ、職人さんの腕前や経験値がうまく継承されていけばいいなと思いました。(突き詰めると自分でできるようになる・・・になってしまうのでwマニアには結構ありがちですよね・・)。

今回、新規に買い直したのは、候補の第2、第3に入っていたもの。値段が1つだけ高いものだったのですが(そういう意味では当初より高い値段を払っていますw)、外観がきれいで、メンテナンスも入っている。保証もあり。当初こちらを候補から外していたのはシャッターの感触が少し硬いため。巻き上げはそこまで重くなく、スムーズですが並といった感じ。切ったあとの音が「シャキン」少し大きい気がしました。(前の機体はコトンという静かな感じ)。
いろいろ比べてわかったのはわりとDIIIはシャッター音は大きめだなということ。以前、手に入れたものはそこまで気にならなかったのですが・・。シャッター小さめなものは、シリアルが若いとか、ライカIからの改造品なのかなと思いました。シャッターブレーキの不調も考えられるので、どっかのタイミングでどこかに相談しようかとは思っています。

さて、昨日手に入れて早速フィルム2本撮影、1本はトライアル的に少ない枚数撮影しすぐに現像しました(長巻からのフィルム作成、自家現像なのでできる)。高速シャッター中心に切りましたが、おそらく露光ムラはない状態。特に問題なくそれぞれの写真が撮れていたので、今回は問題ないものと思います(よかった)。
2本目のネガも現像し、スキャンしました。こちらの方が外出時にとったので被写体としては面白いものなのですが、これが非常によく撮れていました。特に横縞も入っていません。空を撮したものも特にムラはなく、撮影結果には問題ありませんでした。(自家現像、自家スキャンすら、家族いると合間でしかできないし、あまり時間とると風当たり強いので苦労しますね)。とりあえず直近はこのライカDIIIを慣らし運転ということで対応していこうと考えています。

実はこのバルナック移行のために、以前手放していた露出計をまた買い直したりと細かい出費が続いてしまっています。露出計は、最初、TTArticianのメーターを買ったのですが、どうもしっくり来ず・・というかCR2023という若干特殊なボタン電池を使用するためめんどくさくなり売却。結果的にはフォクトレンダーのVCメーターIIに戻りました。今回はブラック。(DIIIがブラックペイントなため)
また35mmファインダーとしてSBLOOを購入・・・これもライツのファインダーはモノとしてはかっこいいのですが、メーターをつけることの方が多いので売却予定。買っては売りを相変わらずしています。

【中古】 (ライカ) Leica 3.5cmファインダー SBLOO【中古アクセサリー ファインダー】 ランク:B+

今回のライカDIIIの選択、いままでで一番迷いましたし、珍しく粘って検討しました。選んでる最中が一番楽しいとは言ったものです。これからは作品制作を進めないといけないのでまた。

Leica DIII (ブラック)
Leica エルマー L35mm F3.5 クローム [ Lens | 交換レンズ ]