「Nikon New FM2」を入手する

※今回は長いし、大したこと書いてないので読み飛ばしてくださいw。

いま、フィルムカメラを買い足すことに、どんな意味があるのかはわからない。

私は現在ライカM10とライカM6という、もっともオーソドックスな仕様でありながらもっとも尖ったカメラの1つで写真をとっている。でもときどき不安になることがあった。これらのカメラはもちろんオールマイティーな機能や操作性があるカメラではないため、独特の使用感に自分が慣れてしまっているのではないか。この2台が写真を撮るためにまったく不足のない道具なのは理解している。しかし道具がもたらす自分への変化がどこかにあるのではないか。

レンジファインダーのフォーカシングは独特で、そのためある程度仕組みさえ理解してしまえば咄嗟のスナップに都合のよい道具であったりもする。今となっては独特ではあるが、仕組みを理解した上で自分なりに瞬間を切り取るのは快感だ。単純に他の機材も使ってみたくなったんでしょ、と言ってしまうこともできるが、それほど単純ではないような気がした。

過去に使っていた同じくらいの年代のカメラとしては、CANON New F-1、Nikon F3、F4、もう少し古いものだとAsahi Pentax Spotmaticなどがある。New F-1は元々FDレンズの描写が好きで、それならボディもと考え”意識的に”購入した機材。純正のボディとレンズでの撮影、描写はとても気に入っていた。ただしあの重さには閉口した。Pentaxはたまたま古道具屋に埋もれていたものを拾ったもので、ガラクタながら写りがよかった。確かTakumar55のF1.8でトリウムレンズ?だったと思う。露出計がしんでいたので適当だったが妙に雰囲気のよい写真が撮れた。F3、F4はあまり深く考えずに手に入れてすぐ手放してしまった。Nikonのフラッグシップ機なだけにさすがの使い勝手だと思った。高機能なゆえにとても重く常用できなかった。

これらの経験からそれぞれの魅力はわかっていたが、どうしてもライカの描写、コンパクトさ、モノ自体の魅力から離れられなかった。以前は撮影時に技術的なことや、細かい操作についてあまり深く考えずに対応していたが、最近はF値やシャッタースピードも意識的に使い分けたりしている。また、モノクロ、カラーの自家現像も行うようになり、撮影や現像で思うような結果を出せるようになってきた。このタイミングで日本製のフィルムカメラに回帰してみたくなったのである。と、いつもながら前置きが長い・・・。

入手したNew FM2はとてもよい実用品だった

F3、F4の使用経験もあったし、APS-Cとフルサイズの違いも知らなかった頃、最初に買ったのはNikonのエントリー機だったこともあり、Nikonには質実剛健なよい印象をもっていました。そこで、機械式シャッターで堅牢なことで知られる「Nikon New FM2」を入手しました。

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(値段的に入手しやすい)FEやFAなどとも迷ったが、総合的に人気のあるFM2を選択。最近では機械式シャッターの人気が高く、30年ものの中古としては少し割高な印象(上位機種のF3より高い場合あり)。元々はF2を狙ってたけど、流石に少しオールドすぎるかなと。それとレンズは標準中の標準、50mm/F1.4を選択しました。

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このFM2は最近まできちんと人に使われていたと思しきもので、経年のほころびはあれど、動作状態はかなりよいものでした。ファインダーの小ゴミやモルト劣化は許容範囲、露出計も現状はほぼ正確なようです。また裏蓋はオプションのMF-16データパックになっていました。個人的にデータパックにこだわりはないけど、高機能なのでとてもお値打ち。FM2はわりとジャンクなものが高値で売られる傾向があり、このタイミングで引っかかりたくないなと思っていたのでとてもよい取引ができました。また機会が有りましたら、よろしくお願いいたします。

まずいな、使い勝手がよい・・・

以前、NikonのFシリーズを短期間で手放してしまった経験から少し怖さもあった。どうせ入手しても重いとか、使い勝手が、、とか、ファインダーの汚れが気になるとか言ってすぐ手放すことになるのではないか。しかし数日使ってみて、最初こそ久々の一眼レフのフォーカスに慣れなかったが、慣れてくればやっぱり使いやすい。ファインダー内部もF値、SS、露出が上部と左右に分かれているので目線を動かすことが多く最初分かりづらかった。またフォーカス、絞りリングがライカと逆なため、咄嗟に逆に回してしまったりもした。ただしこういった身体的な部分は慣れで何でもなかった。なによりボディ、レンズの軽さがよかった。といっても結局はライカと同程度の重さだが、ライカより100gほど軽いようだ。ライカより厚みは少し大きいが構えやすい。そして巻き上げレバーも軽い(このあたりの機構の動き、感触はライカの方が好きだが)。全体としてはサイズ感がよく、余計な機能もないのでスナップに集中できる。

サイズはほぼほぼ同じくらいか
ライカより厚みがあるが構えやすい
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まずいな・・・使いやすい。以前さわったF3、F4はかなり大きく重い、そのかわり高機能。中級機種であるNew FM2は最低限の機能だが軽く使いやすい。余計なことをしない自分にとってはかえってこの方がいい。写真学校の指定機種であるとか、多くの人がこのカメラで上達したとか、プロがサブで使っていたとか、いろんな話を聞くが、これは確かに使いやすい。余計な機能も必要ない。ストロボすら使わない自分には向いている。なんだか、教習所の車みたいだなと思った。平凡だがこなれていてとても運転しやすい。

これはしばらく使うかもしれない

自分に合う道具を見つければ(見つけるまでが大変なのだが)、そこまでとっかえひっかえにはしない方だと思うが、FM2は久々に自分に合う道具かもしれない。確かにシャッター音などは大きめだが、機械的で好ましい。今どき気をつけないといけない話だが、道端で人のいる方に向けるときはシャッター音に少し注意がいるが、近所の散歩で街角を撮るくらいだと、いつもよりフィルムを消費してしまうかもしれない。

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もう少し、この個体について触れておくと、全体的に傷は少なめで、ロゴまわりはきれいな状態、ここは個人的に気に入っているところ。底面とか角の部分は適度に擦れているけど嫌な傷はなく、きちんと使われてきた感じがする。ところによって真鍮かな?、塗装下の金地が出ているのもかっこいい。あと裏蓋のMF-16というデータパックは、日付が2020年でも使うことができた。機能はおそらくすべて生きているようで、液晶表示もOK。何枚か日付つきで撮ったが、写真自体がレトロな印象になって、日付を入れて遊ぶのもよいかもしれない。個人的にはあまり日付機能に思い入れはないので、そのうちノーマルの裏蓋を入手して交換するかもしれない。しかし噂には前から聞いていたけど、この使用感は結構クセになる。総合的な取り回しやすさがとてもよく、人気があるのも頷ける。フィルムの減りが早くなるので注意が必要だ。撮影した写真もかなりよく撮れているが、それは次回別の記事にて書こうと思います。

ロゴまわりがきれいな状態
データパック、まだ使えます
レトロな設定がなつかしい・・・

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ライカレンズ「Summicron」遍歴その2

前編はこちら:ライカレンズ「Summicron」遍歴その1
11/6 ライカレンズ「Summicron」遍歴その3を公開しました。

Summicron 50mm 2nd(第2世代)

Summicron 50mm第3世代を持っているのに、なぜ?。

そう、ライカと付き合いだしてから自らに「なぜ?」と問うことが増えました。しかしいつもモノを手に入れてから自問するため意味はないのですが。
もっともらしい理由を考えると、第3世代は現代的な写り、一方で1つ前の第2世代は少しコントラストが低くオールドな写り、とどこかの記事で読んだことがありますが、その違いが私の好奇心をくすぐったのでしょうか。
ライカレンズにまつわる言説は、レンズごとの特色をうまく説明するためのレトリックでしかないとも思えるのですが、それを確かめられずにはいられなくなるのがライカ病の怖いところ。

このレンズ、メンテナンス後に短期間で売却したため、作例が残っていない。記憶ではいくつかあったはずだが、手元のデータフォルダになかった。(察していただけると幸いですw)
<追記>
試写はメンテナンスが終わったあと少し行った。そもそもメンテが必要という状態だったわけですが、外観は非常に美品だった一方、レンズ面はカビ、汚れがひどく、絞り羽根の赤錆がレンズに落ちている状態でした。見た時はゾッとしましたが、頭を切り替えてメンテに出すことに。見事レンズ面は実用というところまで持っていきました(羽のサビもきれいに)。写りですが、夕方の風景を撮ったのであまり全体的な評価にならないものの、シャープさ、コントラストはとてもよかった記憶があります。夕焼けもきれいに赤がでていた。<追記終わり>


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Summicron 35mm 7枚玉

どこかで触れようと思いますが、あるタイミングで私は、Summilux 50mm 2ndを入手していました。この経緯がかなり苦しくもうしばらく自重しようと思っていましたが、直後にSummicron 35mm 7枚玉を手に入れる危険をおかしました。正直「あぁ、びょうきなのかも・・」とも思いましたが、今となってはどうでもいい。その頃、Summicronの35mmが猛烈に欲しくなっていました。


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当時はスナップも意識し35mmのライカレンズにあこがれていた。値段的にSummiluxは対象外でした。またSummicron 35mmのASPHに憧れたものの、値段的に入手しやすいのは初期の6枚玉あたり、その間で揺れていた。おそらくこの頃から、ライカレンズの「◯世代」というのは意識するようになった。6枚玉もよいですが、仕様がいくつかあり、初期のものは使いづらそうというイメージで敬遠した。そして、写りもよく、偏愛する方もいるほど評判のレンズは「7枚玉」。しかし当時どこにも在庫を見かけなかったし、かなり値段も高かった。ただ欲しいと思ってみてみると出てくるもので、割安のものをみつけ衝動的に入手した。

外観は相応に傷、汚れがありバクチだったが、自分の見立てではレンズは問題ないと判断した。結果的には実用品としては十分。レンズは後玉周辺にごく薄いくもりがある程度で実写に影響なし、大きな難としてはピントレバーが削れてシルバーむき出しになっている、文字のあたりが汚れてかすれている、という程度。これが非常に活躍した。このレンズの活躍がさらに私をライカ沼へ引きずり込むことになった。

その後現行ASPHなども経験した身からしますと、この「7枚玉」が歴代で一番好きです。とにかくよく写るし、きれいにボケるし、シャープに写るしで、フィルムでもデジタルでも活躍した。デジタルで撮ってもオールドレンズという感じはまったくしませんでした。とてもシャープでコントラストがよい。モノクロでも気持ちのよい陰影を作り出す。歴代レンズの中でも小型・軽量で使い勝手も抜群によい。このレンズはわりと長く使用して、その後自分の結婚式やバリへの旅行へも帯同、一番活躍したレンズとなりました。

以下、フィルムでの作例。後半はバリ、ヌサドゥアでの写真。

このレンズは使い勝手もよく、多少レア玉でもあるため手放さないと思っていましたが、諸事情により手放しました。(その後、値段が異常にあがって30万前後出さないと手に入らないレンズになりましたね)。よく考えるとその値段なら1つ前のASPHが買えてしまうという。いまの個人的な判断としては、実用を求めるなら旧ASPHを購入する方がよいかもしれません。

Summicron 35mm 現行ASPH(フードねじ込み)

最新の現行レンズがほしい・・・。もう頭おかしいですよね。

Summicronの現行ASPHレンズを入手しました。新品のレンズ、正直きもちがいい。最新レンズなので6bit付き(正直なくても困らないですが)。なにが正解かって、最新のレンズを使うのが間違いないはず。とにかくよく写る、使い勝手がよい。

まぁ個人的には前が小型・軽量の7枚玉だっただけに、レンズが少し大きくなったこと、金属製フードのサイズが大きいため、多少かさばるようになったこと、それが総合して重量が増えたことなど、多少のデメリットもあった。個人的にはフードは7枚玉~旧ASPHの四角いプラ製のがよかったが、あれはあれでフードキャップが安っぽく取れやすいので一長一短かなと。いずれにせよ、現行ASPHは気持ちよく使える、フードカバーも上からかぶせるタイプで落ちにくい、とてもよいものでした。

当時使っていたのは現行フィルム機の「ライカM-A」。最新同士の組み合わせにご満悦ではあったのですが、どうもピンぼけするなということで、よく調べると距離計がずれていました。これを最初、最新ASPHだからフィルムと合わないのか?など考えましたが、色々考えて距離計のメンテナンスを行いました。ピンぼけはそれで治ったといえば治ったのですが、それでも、以前のM4と7枚玉の組み合わせのような気持ちのよいシャープさ、きれいな色のりがでない・・・(レンズは距離計修正のときに問題ないとお墨付きをもらっていた)。

これがどういうことなのか考えてかなり悩みました。ASPHがフィルムと合わないのか、機体が悪いのか、もしくは逆に「7枚玉」がとても良すぎたのか・・・。ここでよぎったのは、昔、ライカM5を正規のメンテに出そうとして出てきた見積もりのこと。3〜4ヶ月ドイツ送りで25万。もちろんM5にそんなにつぎ込んでいません。正直、この時点で手持ちの機材にそんな追加投資ができるわけもなく・・・。機材を信じきれなかったということなのでしょう。他にもいくつかストレスを抱えていたこともあり売却を決意しました。こういうのは即断、即決です。サンクコストもばかにならないので冷徹さも必要なのだと思います。

そして、その代わり迎え入れることになったは、Summilux 35mm ASPH(Non-fle)。非常に状態のよいものが安くでていたので、F1.4の35mmを求めていたこともあり購入。事前にフォーカスシフトについては色々と情報を得ており、自分のようなスナップ的な使い方であれあまったく問題ないことはわかっていたため、非常に満足の行く流れになりました。この35mmは非常に過小評価されていると思います(Summiluxについてはいずれお話します)。

ただ、売却からしばらく経ってあることに気づきました。手元の現像液が少し古くなっていたこと。現行のASPHレンズをバカバカしい理由で手放してしまいました(ここでM-Aも・・泣)。

Summicron 50mm 4th現行(フード組み込み)

以前から、Summicron 50mm 第4世代は気になっていました。小型でスタンダードな50mm、それにフード組み込みで使い勝手もよさそうです。シャープさについてはもう何十年もスタンダード。

他のレンズで満足していたため、なくても困らなかったですし、逆にそこまで追加投資できなかったわけでもありますが、手持ちのSummilux 50mm ASPHに悲しい事故があり・・・私のもとではよく起こりがちなのですが・・・あれは悲しかったなぁ(遠い目)。

やっと手に入れてメインで使っていた現行のSummilux 50mm ASPHを手放さなければならなくなりました。このとき手持ちの50mmがなくなってしまうことから急遽入手したのが、この第4世代でした。変な話なのですが、このSummicron 50mmを私に売ってくださった方のところに、その後、Summilux 50mm ASPHが嫁いでいきました。なんだか政略結婚みたいな感じ。要はその差額で私は命拾いし、転んでもただでは起きない精神で、Summicron 4thを手に入れたと。

とにかく現行Summicron、写りに関してまったく不安がない。50mmのSummicronは3rd以来でしたが、フード組み込みなので小型で使い勝手もよく非常に取り回しがいい。Summicronがこれ以上でも以下でもないというポジションを長年得ていて、それこそ以上でも以下でもなく使えるレンズだ、というのは手に入れてみた方ならわかるはず。写りはシャープ、コントラストもよい、よく写る、ボケる、小型、軽量、フード内蔵。これ以上なにかいりますかね?

久々に手に入れてみてフィルムでもデジタルでもシャープによく写る。スナップ、旅行、日常風景、オールマイティに活躍する。他のライカレンズより比較的入手しやすい値段ですが、決して廉価版レンズではなく、すべてこれで事足りる程クオリティが高い。目移りさえしなければこれ1本でアガリ、でよい気がしています。

しかし(おや不穏な空気が・・・)、私はSummiluxを手放してしまったことを後悔していました。それは直近のASPHのことではなく、もっと以前に持っていたSummilux 50mm 2ndのこと。私はこの2ndをかなり気に入っていました。あの独特の描写、明るさ、若干残るオールド感。一度、最新のASPHレンズを経ているからこそ、あのレンズが恋しくなる。そこそこ古いレンズですが、作りがとてもしっかりしているのも知っています。持っていたのは、少しリングにガタもあり、外観も少し難のあるもの、グリス抜けもありました。それでも使い勝手、描写はとてもよかった。2ndを手放してから、相場が一気に上がってしまいました。以前より+10万程度の値上がり。もう入手はむずかしいなと思っていたのですが、適度なものが出てきてしまった。こういうとき、ノルかソルかで乗れない奴はダメだと思う(笑)。即決、いちいち躊躇してたら手に入らない。

現在は50mm、35mmのSummiluxをメインにしており、フィルムもデジタルもまったくもって満足しています。おそらくレンズ沼は・・・年齢的にも金銭的にもここが終着点かなと思います(6/16追記:この発言の2週間くらいでそれを覆すんだもんね・・w)。最新のSummilux 35mm ASPHはおそらく値段的に無理だし、他の機材なげうって入手するほどでもないと思います(宝くじが当たれば・・・)。・・・・あぁ今回はSummicronが主役なのでまた別の機会に。

といった感じで、いま手元にはSummicronはなくなってしまったのですが、この後の人生でもしまたSummicronを手に入れるなら1stの沈胴かな・・。いまは状態のよいもの少なくなりましたね。あとはもう一度、35mmの7枚玉か・・これもASPHより高い場合あるのでどうかしてますね。って、ぜんぜん終着駅じゃないw。




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