もうこれで最後でしょうw、ライカM4を再度入手。

もうタイトルの時点で半笑いやん・・w。

正直、カメラ趣味やってて、あまりにも機材をあっちこっちしているとたまにバカバカしくなってくるときあります(笑)。以前、手持ちのライカM4について記事を書きました。「これで最後かな?ライカM4。やっぱり完成形はすばらしい。」それから時は流れ、202X年、世界はいまだ混迷の中にあります。

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なんの因果か「ライカ M4(Leica M4)」を再度入手しました。

Leica M4 + Summilux 35mm f1.4 2nd

以前のライカM4は状態も良く、不満もなく気に入っていたのですが、ライカM6を入手する際に手放していました。過去に泣く泣く手放したM6をもう一度試してみたいと思ってしまった。まったく懲りてないなと思いますし、そこは悩みました。一応毎回「これで最後」みたいな気持ちではいるのです。

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そして、ここにきて再度ライカM4を入手。バカか、俺は・・・。でもやはり完全機械式、完成形のライカM4に再びロマンを感じてしまったんでしょうね…。

手持ちのライカM6はかなり美品で、まだ長く使えると思いますし、使い勝手は最高なのですが、最近はM6を修理対象から外すリペアショップも多く、将来的にはちょっと心配がある。よく「修理できれば半永久的に・・」みたいに言いますが、それは言い過ぎだろうと思いますが、良いものを長く使う、というのはロマンがありますし、美徳であろうと。その前にフィルムの供給が心配ではありますがしばらくはモノクロを中心に細々と続くであろうと考えると、リペア可能な機体が欲しくなる。どれもこれも言い訳に過ぎません。そうです、浮気ばかりしている言い訳野郎なのです。どういう風にきれいに言ってもね。そう、本当は全部欲しいんだ、M3もM2もM6もM7もM-AもMPもデジタルも!その他ぜーーんぶ、お金持ちだったらぜんぶ欲しいんだ。それが叶わぬなら、シンプルで完成度が高い、そしてしばらくはリペアも可能な個体、ライカM4がもう一度ほしかった。それだけ。

ものを手に入れるのは、実は虚しいことでもある。

ライカM6とM4での2台体制

使い勝手のライカM6、シンプルで完成度のライカM4。この2台で世界を切り取る。これで撮れないものは逆に撮らない、私は最近そう「腹を括った」。

そう思ったのには少し背景があります。最近わりと有名な写真家の方にTwitterで「いいね」していただけるようになりました。まぁそれは単純に嬉しいわけですが、その中に作風がすごく好きな方がいて、同じようにライカのフィルムで独特の視点で日常風景を切り取ってらっしゃる。その影響が少なからずあります。正直にいうと、かなりおこがましいですが、ちょっとスタンスが似ているなとも思っていて、勝手にシンパシーを抱いています。変な演出もなく、目の前にみたものをシンプルに切り取る。それもフィルムで。独自の視点での日常の切り取りにとても感銘を受けました。それで同じようにというわけでもないですが、同じくフィルム中心に、私の目線を切り出してやろうと、そう思いました。

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入手したライカM4の状態

入手してみて使用感は問題なし。以前使っていたあの感じ。多少の擦り傷もあるので気兼ねなく使えるのは嬉しい。最初一瞬ですが、ライカM6に慣れているせいで、ファインダー内に露出表示がないことに寂しさを感じましたがw、一方で自分の感覚を信じて潔くシャッターを切るのは気持ちいいです。

巻き上げとシャッター音が、以前のものと比べて少し硬い印象がありました。その他の動作、ファインダーの具合などまったく問題なし。先日、お世話になっているリペアショップに言ってO.Hをお願いしようとしたのですが、必要ないとのことで、その場でシャッター音の調整をしていただき、現在はさらに快調になっています。シャッターブレーキがうまく効いていなかったようでした。意外と自分の耳、感覚もまだ有効だなと思いました。微妙にシャッターフィールがおかしかった。

あと、そこにこだわりはないのですが118万台のものを選びました。よくライカM4はシリアル120万台以前のものを選べと言われるアレです。個人的には都市伝説でしょ、と思いつつ、以前持っていたライカM4も118万台で使用感がかなりよかった。それに歴史的に70年代以降ライカ社が傾くことを考えるとあながち影響がないとも思えない(70年代のM4-Pとかの話きくとねやっぱり)。

Leica M4裏側

外観はそこそこきれいです。軍艦部は数箇所ブライトマークありますが、全体的にきれいな方だと思います。革の欠けも1箇所、目立たないとこに小さくあるくらい。裏蓋のスレも少しだけ(1箇所だけスレを雑に黒く塗った箇所ありますが、まぁ許容範囲かな)。底蓋はわりときれいで擦り傷程度。以前のライカM4はスレ多めでしたが、部分的に新品ぽいという変なバランスの状態でしたが、今回のものはバランスよく使用感がありました。最初シャッター音の違和感に気づいたときに若干萎えたのですが、修理でかなり変わったので快調です。若干ですが、裏蓋のパカりがありますが、まぁ許容範囲かな、そこまでひどくない。

Leica M4底蓋、わるくない。
初期ものの矢印付きクランク

ちょっと費用が捻出できたのでO.H出す気でいたんですけどね、信頼できる職人さんにOK出してもらえて、微調整で済んでとてもよかった。

もーーーーーーー最後でしょw、さすがにこれ以上は出ないでしょ・・・ね。おそらくライカボディが買えるのはこれがラストだとは思う。そろそろ人生のいろんな準備もあるし、終活とか(笑)。それはまだ早い!でもいろいろあるのです。流石にこれだけM型を自由に使えてるんだから、作品つくりに注力していきたいものですw。それではまた、何か入手したら、お知らせしますねw。

以下に最近の作例おいておきます。すべてM4、レンズはLux50asphか、球面Lux35あたり。モノクロ、カラーともに自家現像になります。


そして、ライカM10にたどりつく。

これを先に書いてから他のカメラについて書こうと思っています。昨年秋に「Leica M10(ライカM10)」を入手しました。

ライカ M10モノクローム

タイトルいつも迷うんですが、「なんたらかんたらでライカM10レビュー」とか書いてしまうとレビューしなきゃいけないので面倒だしw。志(こころざし)が低いです。
レビューでもないし。よく、レビューブログとかで「買った理由」とか書くけど、必要性に迫られて買うようなものでもないし、そんなもん欲しいからでいいじゃん、とか思ってしまう。おまえら正直になれよ。あぁ、なんか今日は口が悪いです・・・。

M10+Summilux 35mm f1.4(Non-fle)

以前、Leica MA Typ127のところで少し書いたのですが、昨年秋に旅行に行ったときまではデジタルのライカM-Pを使っていました。その後の紆余曲折を経て、ライカM10に辿りつきました。たまたま相場よりリーズナブルなものがでており、ギリギリで手に入れた感じです。さすがに新品級というわけにもいかず、多少すり傷もあり、使用感のあるUSEDです。とはいえ、動作は問題なく、特に違和感は感じませんでした。傷があるぶん、思い切って使えるなとも思います。

スペックや機能などはもうすでに語り尽くされているわけですが、やはりボディの薄さと高感度耐性に尽きるかと思います。デジタルMからの乗り換えだったため持ったときの薄さはたしかに感じました。あと意外な軽さ。軽さといってもライカMと比べて20gしか軽くなっていません(M:680g、M10:660g)。それでも「あれ、軽いな・・?」と。体感的な錯覚だとしても、それは当然歓迎される点だと思います。
ボディの薄さに関してはよく語られますが、どこで誰に聞いても出てくる「手に馴染むサイズになって最高」とか、フィルムMとほぼ同サイズになって「フィルム機からの持ち替えにも違和感がなく」とかのフレーズがやや疑問な人なので(笑)、そこはあまり考えたこと有りません。当然、デジMからの持ち替えなので薄さは体感できるけど、どちらもいまだに重いです。ある程度の厚みがあった方が持ちやすい場合もありますし。違和感とか言われても、デジだろうがフィルム機だろうがあんな金属の重い塊を手に持ったり、首にぶら下げたりして違和感もクソも違和感だらけだろうと・・・あら、いけない、今日はいつになくお口が悪くてよ・・・。

とまぁ、手に入れたのですが、外観の使用感もあるのでケースなしで使おうかなと思っていましたが、やっぱり気になるのでケースも購入。かゆいところを的確にかいてくれるアルティザン&アーティストさんのものを選択。以前のライカM-PのときもLeica純正のものから、途中でA&Aに切り替えています。取り外しのボタンの部分やストラップ箇所の位置、サイズなど、とても考えられていて毎回驚きます(フィルム機のライカM4も同じA&Aさんの革ケースでそろえています、フィルム機向けのこのケースは柔らかく手触りよくて、ほんとに大好きです)。

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ライカM10の使用感ですが、それはライカM-Pと同様に気持ちよく使えています。ノーマルのM10であるため、シャッター音はM10-Pよりは、ちょっと甲高い音がしていますが、外での撮影時はあまり気になりません(店頭で触りましたがM10-Pはほんと静かですね)。もともと使っていたライカM-Pも「P」バージョンなだけに静かなシャッター音でした。このあたりは「P」モデルがうらやましい(馬骨ではないですがw、音楽ファンでないとなんのことやら・・)。
あとはモニターで設定するメニューの表示、配置が使いやすくなっています。これは地味にうれしいところ。多少配置のカスタマイズもできるため、よく使う設定を前によせることも可能です。一方でカラー、モノクロを切り替えるところが少しだけ直感的でなくなった気がします。またライカM-Pのメニューにあったカラー撮影モードもなくなっており、そこは少し寂しい点でした。とはいえあまり凝った撮影モードは使わないことが多いので、そこは特に問題なし。

撮影される写真の印象ですが、ライカMが絵画的と表現されたり、ライカM10はライカM9の流れを汲む印象と言われたりしています。確かにM-P(Typ240)で撮影した写真は濃厚な陰影がつくことが多く個人的にもハマっていたところ。一方でライカM10は少し明るくさっぱりした印象です。独特な色になると言われるM9をベースにうまく調整されているといった感じ。M9ほどクセがなく(M9使ったことないですけどね・・他の方の作例みると・・)、カラーでの発色がクリアになったよう思います。カラーもモノクロもさらっと明るい感じかなと思います。とはいえ、光量がうまくハマったときの色や陰影はとてもライカらしく深みがあり、そこは他と比べてどう?という点ではありません。とても陰影が心地よひ・・・。ここにハマってしまうと、地獄のライカ沼からは抜けられなくなります。
ただし私の扱いが下手なのか(おそらくそうですが)、以前のM-Pよりは失敗が増えた気がします。明るめなため光の加減を考慮しないと、私が好む渋い陰影が撮れない。おそらくそこは光量や撮る対象、または構図、対象への光のあたり方など、私がコツをつかまないといけない点だなと思います。M-Pはあの独特の陰影で、何も考えていない自分をうまく補ってくれていたような気がします。まぁあとはレンズによるのかなと思います。現時点では現行のSummilux 50mm asphなどを使用していて、非常にシャープかつ深みのある絵も撮れていますが、基本的にはシャープで明るい、でもライカ的な絵が撮れるなという感じ。
高感度耐性はよく言われるように、ISO6400くらいまでは使えるかなという感じ。夜道での撮影でもとりあえずきれいに写るようになったのはとてもよかったです。以前のM-Pでも自分はISO2500くらいまでは使っていましたが、ISO3200あたりだと画像の荒れは多少感じました。あまり夜間撮影する機材でもありませんが、いざという時の安心感は大切で、夜間、室内問わず使える場面が増えるのはよい点ですね。あれ、意外とレビューしてるね。

あとはまったくライカM10本体には関係ないことですが、最近フィルム熱が上がってしまい、フィルム機を扱うことが多くなりました。これは自覚してるのですが、時期によってフィルム撮影が楽しい時期と、デジタルが楽しい時期があります。それにしても最近ライカM10の出番が減っています(笑)。フィルム機、ライカM4ですが、こちらの方が「撮影している」感じが強く、いちいち露出、SSなど設定して撮影するのが面倒ではあるけれど、撮影のフィーリングが気持ちいいんですよね。それに最近、フィルムはカラーもモノクロも自家現像をしていて、そのコツがつかめてきたのでそっちが楽しくなってしまっています。ライカM10を持ち出しても、一度もバックから出さないこともあります。もちろんライカM10を手放すつもりはありません。性能的にも最高ですし、持ち歩くにもほどよいサイズだと思います。
最近Summilux 35mm/f1.4 asphを入手したので(←え?w)、今度は35mmをメインにしてM10で撮影するのが楽しみです。
(従来の設定はデジタルは50mm、フィルムが35mmで使うことが多かったので)

とりあえずライカボディに関しては、今はここで打ち止めになっています。正直、全部手放して「ライカQ2」でまとめてしまおうか、と考えたこともあるのですが、レンズ交換式の魅力も捨てきれず・・・。自分のライフステージ的には、いまが限度かなと思っています。とりあえず遊べるうちに楽しもうと思います。

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