Leica M10-R (ライカM10-R) ブラッククロームについて

今回は潔く書きます。

「Leica M10-R (ライカM10-R) ブラッククローム」を購入しました。

現行の最上位機種、ここまで到達しました・・・正直もうやぶれかぶれです。(前面のロゴはテーピングしてしまいました)

ちなみに期せずして元旦更新になってしまいました。あけましておめでとうございます。今年もゆるく書いていきますのでよろしくお願いいたします。

Leica M10-R + Summilux 35mm f1.4 ASPH.
ライカ M10-R ブラッククローム ボディ

この不可解な思考

ほんとはこんなことする予定まったくなくて、家庭の事情もあるし、もういい年齢ですし、子供も生まれましたし、いろいろと大変になる時期なわけです。しかし、、、おそらく先のSummilux 35mm f1.4 ASPH FLEで変な気持ちに引っ張られた感じがしています。自分的に最高のレンズを手に入れて、これをどうしてもデジタルでも試してみたいと。そのため実は一時期「SONY α7 RII」も手に入れてて(しれっと言うけどw)、型落ちとはいえ4000万画素でのこのレンズの描写は試しておりました。ただそれは「ライカではない」のです。もうそれだけの話。

そこでライカのデジタルを物色しはじめてしまいました。いま手頃で現実的な価格でデジライカを買うとしたら、ライカM(Typ240)、ライカM9、M9-P、ちょっと高望みしてM-P(Typ240)あたりかなと。そこで考えていくと、M9、M9-Pは流石にもうそろそろ電気製品としては危ないかなと思いました。バッテリーももう在庫ないでしょうし、内部も劣化していそう。それに元々センサー剥離問題もあり、センサー未交換のものだと安いですが、交換済みのものは高値です。いまからメイン機としては選択肢に入れづらい。どちらかといえばM9-Pの方が魅力的だと思いますが、こちらも高値。M9で撮れる絵が唯一無二とはいえこれを選ぶならもう少し最近の機種がよいだろうとなってしまいます。

一方でライカM(Typ240)はどうか?これは値段が割とこなれてていいなと。しかし私が最初に所有したのがM-Pだったので、今更手に入れるならどちらかと言えばM-Pがいいなと。オールブラックの外観、静音性のあるシャッター、軍艦部の刻印など外観も機能も魅力的。しかしM-Pもいまだに値段が高い・・。いまだから値段を明かしますが、私が入手した当時で撮影枚数400枚の美品が68万でした。それを売却するときはちょうどM10の値段がこなれてきた頃で、M-Pの値段が下がり気味のとき、それで43万でした(ほんとは50万くらいで売りたかったのですが・・)。でも今になってみるとM10シリーズがブラッククロームだったこともあってか、ブラックペイントで安定した仕様のM-Pはいまでも中古で50万前後で高値を維持しています。これから手に入れるとしたら高いなと・・。

じゃぁいっそのこと値段がこなれたM10はどうか?これは以前持っていたし、シャッター音が大きいのでその後M10-Pに変えた経緯があり、これもいまさらという感じ。値段とスペックは魅力ながら選択肢から外れました。それではいっそのことM10−Pはどうなのか。これ今年のはじめに持ってたじゃんw。確かに赤バッチもなく全体がブラックで引き締まっており、軍艦部に文字も入っていてかっこいい・・・。それに最近値段がこなれてきて手に入れやすくなってきている・・・。だけど最近ライカ界隈がみんなM10-Pに買い替えてて新鮮味ないなぁ(←なにそれw)。それに一回持っていたのであまりピンと来ず・・・(そんな理由・・)。

そんなプロセスを経てM10-Rにたどり着きました(よくたどり着けたな)。いっそのこと最上位機種にいってしまえという感じです。最高峰の35mmレンズを手に入れて、それをデジタルで試したい、それも4000万画素センサーで試してみたい・・・。人類が持つ飽くなき探究心が自分を駆り立てているのです。好奇心に勝てませんでした。という言い訳。

M10-Rの使用感

さて、M10-Rの使用感がどうかというと私が淡白なのかもしれませんが、道具として「普通」です。

これまでもフィルムもデジタルもライカをメインで撮ってきて、何も足さない、何も引かない、シンプルな道具。いつものライカでした。一部では高感度ゆえに低速シャッターでブレが気になると聞いていましたが、自分の用途(スナップ)ではそこまで気にならず、多少のブレやぼやけは味かなと。

シャッター音はM10-Pと同じ静音設計なので、電車内から外を撮るとか、街なかでも人を気にせず撮れるのはいいと思いました。前面の赤バッチは開封してすぐ黒テープでマスキング。軍艦部に文字がなく寂しいですが、人がちらっとみてライカだと気づかれにくいし、詳しくないと機種も分かりづらいのでその方がいいかなと。そういう意味ではM10-Pと同じ使い勝手だと思いました。

一番の特徴でもある、センサーが最新であることによる高感度は夜の外出ができないのであまり使用できていませんが、夕暮れを撮ったり、近所で試写した感じだと耐性があって使い勝手よいかもしれません。確かに暗い部分をあとでいじっても結構でてくるなというのは感じました。あとはDNGデータを大きく拡大して、遠くのものをみても限界はあれど、荒れが目立たず自然な質感だと思いました。デジタルデータ独特のモザイク状に荒れが出てくるというよりは、フィルムの粒状感のような感じ。また画像サイズも大きいためクロップしても使えることを考えると、このあたりはライカQ2にもつながる利点ではないかと思います。スナップ時のフレーミングが雑になるかもしれませんが。

またオールドレンズの母艦としてですが、そこはM10シリーズと変わらずレンズ状態によるリアルな描写ができるのではと思われます。自分が別で持っているレンズとしてはElmar35mmF3.5になりますが、古いものであるため逆光時にはかなりフレアがでますし、独特の表現はできるかと思います。標準的な場面では普通にきれいに撮れますし、レンズ性能は十分引き出した上で撮影できそうです。自分のエルマーは前玉の中心に1点ゴミがあるので絞って使うと薄くゴミが写ります。このあたりは使いどころかなと。

あとカラーはM10をはじめて使用したときよりは変なクセを感じませんでした。自分が慣れたのかもしれませんし、センサー性能による微調整のようなものがあるのかもしれません。モノクロもこれまでのM10シリーズと同様ではありますが、暗部の濃さは好みのものですし、明るくしたい箇所の調整の幅が広いという意味では使い勝手がよいと思います。ライカはどの機種もそうですが、引き締まった黒になるので、モノクロで撮りたくなる場面が多いです。特にオールドレンズなどであれば、レンズの経年劣化の瑕疵も含めて表現として使えるのかなと思います。簡単ではないでしょうが。

最近撮ったもの

以下に一例としてSummilux 35mmでの作例を掲載します。素人の撮影なので今更ですがあまり参考にならないかもしれません。実は1つ前のSummilux 35mmの記事で載せていた作例もフィルム以外はこのボディで撮ったもの。(余談ですが、自分でとったものを作品と呼ぶのも、作例と呼ぶのも好きではないのですが話が通りやすいので作例と言いますw。)

多少明暗の調整はしているものの大きくは調整していません。このボディでの色味の出かたはとても素直だと思います。光の加減などの写りも良好。子供がいるためあまり街なかに出られていません。ほんとは良い感じに鄙びた街を撮ってあるきたいですね。

以下はElmar 35mm F3.5での作例。自分のは戦後のコーテッドものなのである程度逆光いけるのですが、オールドでの例とします。こちらはモノクロメインで使うことが多いです。カラーでも”普通に”写りますが、最近それほど撮れていないのでネタがないのと、色の出かたはLux35の方がいいため。黒の締りがいいのはライカの特徴かもしれませんが、このボディでのモノクロもやはり良いです。私見ですがオールドレンズでの”ゆるさ”と最新センサーの厳密さのよいバランスが出ている気がします。昨今のオールドレンズの高騰もわかる気がします。

以上、ライカM10-Rのお話をさせていただきました。10月に子供が生まれ、0歳児がいますとなかなか外出ができないことから、あまり撮影機会が得られていません。家で子供の写真が増えるのは確かですね。もう少しすれば外出機会も増えると思うので、それまではこのボディを維持して(笑)、旅先などでの撮影も楽しみたいなと思います。ここまで来て、もうほんとに・・これ何回言ってるかわかりませんが、ボディは・・レンズもですが、もうアガリでいいでしょう(笑)。もうこれ以上は出ませんよw。

最近またフィルム熱が上がってきているのですが、世界情勢もあいまってフィルム価格もかなり高騰しているのと、フィルムの廃盤も相次いでいることからこれもどこまで楽しめる趣味なのかわかりません。それでも撮影フィーリングはフィルムの方がよかったりするので、できるだけやりたいなと思っています。その流れから、最近「プリント」に挑戦しています。いわゆる暗室でのモノクロプリントです。次回はそんなことも書いていければと思います。

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エルマーをめぐる冒険

最近、手元のフィルムMが2台(M4、M6)ともに入院してしまい、その治療費に莫大な費用がかかっていることもあって(支払いこれからだし、というかもう1台M4買える金額だし・・)、あまりいろいろと購入欲がでていなかったのですが、「Elmar 35mm f3.5(1941年製)」を購入しました。

elmar 35mm f3.5 + Leica CL
elmar 35mm f3.5 + Leica CL
ライカ エルマーL 35mm F3.5

最近、ライカレンズはありがたいことに現行レンズをメインに使っており、オールドはあまり触れていませんでした。以前はエルマーや沈胴Summicron 50mmも使っていましたが、いまさらオールドレンズもなぁ・・・という感じでした。

しかし現行レンズを一周して行きついた境地は「人はエルマーにはじまりエルマーに終わる」でした(笑)。たぶん頭おかしい・・。自分も最初にエルマー50mmを使ってライカの写りに感動したこともあり、またあのレトロで作りのよいレンズに触れてみたいと思うようになってしまいました。正直、カメラ、レンズ趣味の一番怖いところ。ほんと終わりがない沼です。バカみたいって思ってしまう。

今回は手に入れたElmar 35mmの紹介をしたいところですが、過去のエルマー(主に50mmですが)について思い出を語っていきたいと思います。こういう書き出しだと長いかも・・・。

1本目のライカレンズ Elmar 50mm F3.5

本ブログの一本目の記事で、はじめて購入したのがバルナック型のライカIIIfだったという話をしました。最初は安い東欧レンズ、確かジュピター8とか、別のだったか・・を使っていましたが、どうしてもライカレンズを使ってみたくなりすぐにエルマー50mmを入手しました。実用レンズといいつつ、後玉の隅に傷が入っており、特に逆光時に変なフレアが入る状態でした。部屋を探して、当時1〜3本目に撮影したフィルムを発見。

バルナックで撮影した1本目のフィルム。

当時、天候がわるく室内で試し撮り。F3.5がどうのとか、露出の仕組みとかまったく理解していなかったのでかなりアンダー。露出やF値も適当、それでも開放なら行けるかと思い、夜でも躊躇なく撮影。とはいえちゃんと写っていることに驚いた。このレンズは後玉の隅に傷があり、端っこに乱れたフレアが出る。2015年頃の話。余談だがこの5年で使った金額はあまり考えたくない。普通に新車が買えてしまう、恐怖でしかないw。ともかく数年ぶりにこの写真を見直して、やっぱり質感がいい・・・。

そして2〜3本目に撮ったフィルム。1本目の現像から翌週あたりの日付だったので、そう判断した。ここで自分がライカにハマってしまう写真が撮れた。なんてことない近所のスナップだが、個人的にとても好きな写真。フィルムの1枚目、First of roll。仲睦まじい鳩2匹。2枚目はちゃんとフォーカスしている。相変わらず左上に少しフレア(ゴーストといえばいいのかな)が出ている。

思えばこのあたりの写真が撮れてしまったので、ライカレンズの独特の魅力にハマってしまった。機材を手放しても、結局このときの感動、描写、質感に触れたくてまた手にとってしまう。

それからは休日に近所を散歩したり、代官山、中目黒などを撮影して歩いた。おそらくあの瞬間は都内でも屈指のおしゃれ野郎だったに違いない(笑)。なんていってもその頃には純正のユニバーサルファインダー「VIOOH」なども入手、レンズにも純正のフードをつけて、バルナックのフルアーマーを下げて都内を歩いていた。当時はまだ若い子でフィルムカメラを下げている子は少なかった。日中であれば中速シャッターで何も考えずに撮ることができた。

当時このコンビで撮り歩いていた

2本目のエルマー50mm

バルナックはその後、金策のためレンズごと手放してしまう。紆余曲折あってライカM6を入手した。最初はフォクトレンダーのレンズなど使っていたが、やはり純正のものが使いたくて再度エルマー50mmを購入。これは店舗で3本くらいの中から適度なものを選んだことで状態はよかった。しかしこの頃から頭がおかしくなり、オールドレンズのF値設定の使いづらさとか、もっと現代のレンズが使ってみたいという気持ちが高まり、すぐに手放してしまう。一方では沈胴SummicronやSummicron 50mm 3rdあたりを使っており、特にSummicronの第3世代は現代的なシャープな写りだったこともあり、オールドレンズは流石に見劣りしてしまうように感じて、すぐ手放してしまった(ズミクロンについては別途ズミクロン遍歴に記載しています)。

3本目のエルマー50mm

デジタルでα 7IIやライカM-P Typ240あたりを使うようになってまたElmar 50mmを一度入手しています。なんだろう、当時の最新デジタルを使って、比較的、最近の(半オールド?)レンズを使って撮ると、普通に写りすぎるくらい写る。それに飽きてきたのかもしれない。贅沢がすぎてデジタルでもオールドレンズの味みたいなものを試してみたかったのか・・・。ここで入手したElmarは噂のレッドスケール、赤エルマーです。外観、レンズの状態もとてもよかったのですが、かなり格安で入手できました。ただこの時期になると、気持ちがもっと現行の高性能レンズへと行ってしまっており、SummicronやSummilux 50mm(2nd)など経験して、オールドはF値の変更も面倒だし・・もっとシャープに・・・などと考えて手放してしまいました。今思うとかなりもったいなかったのは、ほとんど試写くらいで放出してしまった。・・・ビョーキ真っ只中だったけど、今思い出すとそのあともっと症状重くなってるんですよね・・・。

そしてエルマー35mmへ

それからしばらくはオールドレンズには手を出しませんでした。現行レンズ集めに躍起になってそれどこじゃなかった。そして今回、エルマー 35mm f3.5を入手しました。1941年製で、今年ちょうど80歳。奇しくも自分の母親と同じ年でした。別にそこで愛着がわくわけではないけれど。まずは外観から。(前置きなげぇな・・・)

非常に軽量・コンパクトで取り回しやすい

現在M型がすべて出払っているため手元にはライカ CLしかありませんが、これがまた、「コンパクト×コンパクト」で大正解という感じ。最近はずっとこのコンビで撮影していますが、もうこれでいいんじゃないかなと思わせてくれる。暗いF値に目をつぶればこれほど有用なレンズはないのではないか。それに写りも定評のあるエルマーです。ある程度シャープに、それでいて程よい余韻を残す写り。最近は現行レンズばかり使っていたので、全体的にシャープなものに慣れていたのですが、どちらがよいということでもなく、たまにはこういう肩の力が抜けた描写もよいと思いました。それと、久々にこの年代のレンズに触れて、こんなに金属の質感よかったっけ?こういう質感の良さもライカのオールドレンズが好まれる理由の一つですね。

あと過去の経験からある程度、夕方や夜でも写るのはわかっていましたが、この35mmもある程度いけます。夜メインの撮影はしづらいでしょうが、ある程度光源があればそれなりに写ります。モノクロでも早く試したいのですが、最近カラーばかり撮っていたのでまだ試していません・・現像が面倒でw)

以下、最近の作例をいくつかご覧ください。大体フィルムはKodak Gold 200です。

上記が購入した帰り道に撮った一本。新宿の駅構内から郊外の夕焼けへ。だんだん空が暗くなりかけて、どうかな?撮れるかな?と思いましたが、杞憂でした。フィルムの粒状感はでていると思いますが、いい雰囲気で撮れています。以下、その後に撮ったものも置いておきます。

上記は昼に近所を散歩したときのもの、または早朝の散歩で撮ったもの。逆光だとやはりゴースト、フレアは出るのですが、角度によってはうまく光を捉えることができる。このレンズ、写るかどうかで言えば圧倒的に写るし、とてもよい描写をします。確かに現行のSummicronやSummiluxとの比較はナンセンスですが、そういうシャープさではなく、十分なコントラストを持ちつつ、背景やボケ、無限のときの対象が自然とふわっと写る感じは目視でモノを見るのに近くてあくまで自然。

オールドレンズは集めだすとキリがないし、それに状態がよいものを集めるのも困難ですし、トライエラー(何度も買って売ってを繰り返すことw)が求められます。とても困難な道でありながら沼に落ちる人が絶えないのも頷けます。それにライカのオールドレンズのよく写るのにコンパクトです。だからボディが最新のデジタルになっても人気があります。最新センサーでフィルムとはまた違った描写を楽しめるのはいいことですね。そこがこの沼が深くて怖いとこでもあるんですが・・w。

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